*(一人語り)”アカとブルー タイプレボリューション” その2

前回の続きです。2020年2月現在日本のどこかで稼動中のアーケードゲーム”アカとブルー タイプレボリューション”と自分とのつながりについての記述となっております。

・札幌ロケテスト再現筐体の続き
 元キットは青。そして再現元は赤。ということで塗装します。何故青キットだったか・・・それは赤キットより少し安かったからに他ならない!!しかし結果的に赤筐体キットのシールを使うために赤いキットを追加購入・・・この無計画さ、いつもながらひどいものです。(笑)。 

あと、カードリーダー部分?を自作。しかし後でよく見るとキットにもこの形状を再現したリーダーのパーツが付いておりました・・・気づこうよ、自分。(笑)

 で、とりあえず完成。やはり天板や筐体横のラインはキット付属のシールである必要がありました・・・そういえばホントの当初はJAEPOだったかのロケテスト筐体をネット上に掲載された画像から再現したかったわけですが、その時は青筐体だったような。うん、その時点では間違っていなかったんだよ、きっと。
 まぁいいや。表示物は撮りまくっていた画像からのプリント。無論ゲーム中の画像は撮れていません。(笑)ちなみに、ネット上の解説コーナーを案内するQRコードの表示が筐体左上についているのが、前日先行ロケテバージョン。恐らく隣の筐体との兼ね合いで、見えやすい右上に移されているのが当日バージョン、ということで。前回の勝手に引用及び行列の画像でもわかるかと思います。
 これは実在したモノのスケールモデル。細けぇコト”が”いいんだよ!!数年前に制作したお台場初代ガンダム再現模型と合わせ、スケールモデラーの楽しみの片鱗を感じることができたように感じます。

・その後・・・
 アカとブルー タイプレボリューションについての情報は、ゲーセンミカドの配信であるミカド放送局や月額500円の有料配信である週間ミカド事件簿などから得ることとなった・・・当初6月とされていたEXAシステム及びアカとブルー タイプレボリューションの発売は延期となった。得られた断片的な情報を総合すると、EXAシステムの開発資金に危機が生じた時期があったり、第一次受注時にはかなりの引き合いがあったが、延期によって一度白紙になったりと、かなりの、相当な困難があったらしいことは伝わってきた。
 一方、ゲームセンターとアーケードゲームを愛する人々による、大きな挑戦とロマンが見えてきたのだ・・・!

・より大きなロマン”いつまでも、どこででも”
 これは、様々な情報から自分が個人的に感じたロマンである。
 ”いつまでも”
 前章まででたびたび記していた、現在のアーケードゲーム、そしてスマートフォンのゲーム、ひょっとするとコンシューマーゲームの多くも、いつまでも遊べる、いつまでも観られるものではないということに関連する。どんな名作であろうとも、業者による運営必須、ネット接続必須のゲームは、メーカーによるネットワークサービスが終了してしまえばプレイするどころか起動さえしなくなる・・・かつて自分が身を投じたPCのネットゲーム”ジャンクメタル”もそうだ。さらにはスマートフォンの買い切りアプリでも、自動的なOSのバージョンアップに伴って起動しなくなることすらあるという。そのためにスマートフォンのアップデートをしないように細心の注意を払って保存しているという話すら目にしたことがある。
 たった数年前、ヘタをすると数ヶ月前のゲームですら、だ。それなりの画と声優による台詞が用意されたゲームが、数ヶ月でサービス終了となって跡にはもう何も残らない・・・(最近になってyoutubeでスマートフォンゲームの興亡まとめというものを観た。自分が見えていなかっただけで現在ゲームが衰退しているなどということは全くなく、開発されるゲームの本数的には、画を描く人間、そして声優の仕事の量を考えても空前の規模なのではないかとさえ思われる。数年後には一本も、名前すら残っていなかったにしても)そんな時代にもかかわらず、2000年代初頭までのスタンドアロン基板型のアーケードゲームは時間と共に寿命が近づきつつも、故障しやすいものを除いてまだまだ稼動を続けている。そう、30年以上経ったファミコンのロムカセットが動かない(バックアップバッテリーは除く。アーケード基板にもバックアップ電池が寿命を司っているものもあるといい、問題であるようだ)という話を聞くことがまずないように。
 新開発のEXAシステムは、ネットワーク接続を必要としないスタンドアロンだという。よって、ハードウェア的に故障するまでは、伝統的なアーケードゲームのようにいつまでも稼動できる可能性がある。30年後も(生きていて脳が無事なら)自分が遊ぶことも、未来の若者が挑戦したりすることができる可能性がある。そう、今の若者が1990年のゲームに挑戦することができるように。
 そして、中小の設置業者にとってのメリットが十分に考えられているようだ。高価な(2019年辺りのものは一台数百万円、高いものだと二千万円にも及ぶという)専用筐体ごと購入した上で、契約で稼動を打ち切ることもできず接続料金(高いものだと1クレジット60円に及ぶという。電気料金、地代を含めると筐体の償却はいつになるのか・・・)を取られ続け、それがメーカーの都合でいつサービス終了して文字通りの大型の産業廃棄物(廃棄経費は設置業者持ちという)と化してしまうことが往々にしてあるようだが、EXAシステムは買い切り、稼動を中断してもまたいつでも再開できる、しかもクレジットごとの料金すら生じない・・・あとは強力なソフトだ。その第一弾として、少数の人間がそれこそ命を削って作ったのが、アカとブルー タイプレボリューションに他ならない。応援しない理由があるだろうか?

 ”どこででも”
 前章で激しい憤りを隠さなかったレバーとボタンによる操作に関連するが、レバーとボタンの汎用筐体は日本国内はもとより、世界中に出回っている・・・その全て、とは言わずとも多くの筐体で稼動するように、EXAシステム及びアカとブルー タイプレボリューションは作られている。16;9の液晶画面でも、4:3のブラウン管でも・・・ということは、地球上のどこででも稼動する可能性をもっている、ということだ。元々アメリカで始まったビデオゲームが日本に輸入され、そこから発展した日本のビデオゲームは世界に広まったという。ただ、ネット接続必須のアーケードゲームは日本国内での契約のみで、国外では稼動していないことがあり、今でもかつてのアーケードゲームが稼動し、人気を得ている地域があるという。そいうった地域で稼動できる可能性が十分にある。イケダミノロック店長は言った。EXAは元々国内では負け戦だ、と。それでも、自分は世界のどこででも、というロマンを信じ、応援していたい。

ここで、2019年10月9日に公開された公式のショートPVを紹介したい。

アカとブルータイプレボリューション告知PV01
https://www.youtube.com/watch?v=AaZYeQ6GoA4

自分には、とても刺さる内容だった。

とか言って、当の自分は何をしていたかと言えばEXAシステムのロムがシャキサクに似ているというネタを流し、BLAME!や仁瓶勉ファンを騙そうとしたくらい・・・(笑)

いやロムの色と形状は本当に大体こんなもんだったはず。

・2019年11月27日

 アカとブルー タイプレボリューション稼動開始日!そう、北海道ではない、日本のどこかで。
 結局北海道では稼動することはなかった。ロケテストが行われた札幌スガイが健在なら、まだ望みもあったかも知れないが・・・
 それでも、こんなネタ画像を上げて祝いましたとも。

・天蕎麦とビスケット
 稼動翌日に、出演声優がらみで何故か勃発したどん兵衛天蕎麦イベントには参加。多くが参加したが、模型と合わせ実施したのは恐らく自分くらいのものだろう・・・(笑)任務、執行しました!

 さらにまた出演声優がらみで何故か流行した、たべっこ動物にも便乗しました・・・そう、地続きの場所で稼動していない、その哀しみをぶつけるかのように。(笑)

 そうだった、前章のロケテストのところで触れるのを忘れてた。オープニングの発進シーンで出てくるアレ、カセットテープ版サントラだった!ロケテスト当日持参していたので、気づいたときは本当に嬉しかった。さらにはネームエントリーは懐かしの(使ったことはないが)インスタントレタリング・・・主人公の一人、アカ・シンクが常に流しているという、カセットテープにとことんこだわった意匠が様々なところに見られる、それがアカとブルー タイプレボリューションだ。発売版でもその辺は変わらない・・・ようだ。

 今度はまたウチの単発コスプレ担当、次女モデルも(例によって頭だけ再現で)動員!(笑)



 どうか・・・どこか・・・クルマで行ける・・・地続きで・・・稼動してくれ・・・。

・そして、その後
 ひと月が過ぎ2020年となり、ふた月が過ぎても北海道での稼動の報はなかった。そう、木村社長が配信中に言ってたじゃないか。「海外展開はまだです!」と。そう、日本国と橋でつながっていない北海道は海外なんだよ・・・何の不思議もないじゃないか・・・と思い、自分を納得させる他なかった・・・。それは、アカとブルー タイプレボリューションとEXAシステムに期待する北海道民皆同じだったろう・・・ま、きちんと交通費をかけて東京などの稼動店舗、さらにはタノシマスの年末イベント等に行ってきた方々もいるので自分が何か言う資格などないわけですが。

・2020年2月27日
 日本中が、いや世界が折からの新型コロナウイルスで大騒ぎをしている中、その報はあった。
 前回東京店だけだったゲーセンミカドとスープカレーのマジックスパイスとのコラボ第2弾が、今度こそ札幌本店でも行わると(スープカレー・・・元祖・・・薬膳カレー・・・アジャンタ・・・お家騒動・・・うっ頭が!この辺に触れるのはやめておこう。ただし、自分は30年ほど前確かに今は無き星置のアジャンタでスープカレーを食っていたということだけは言っておく)。今度こそアカとブルー タイプレボリューションがメインに据えられ(前回の東京でも予定されていたが、発売延期で、当時リメイクされた忍者じゃじゃ丸くんに差し替えられたらしい)、なんと札幌本店にはアカとブルー タイプレボリューションが稼動するという!!
 我々は、3ヶ月待ったのだ。稼動するならどこでもいい。確かにゲームセンターという場が保たれてほしいが、折しも主要なゲームセンターは新型コロナウイルス対策(いや、学校が休業になって小中学生が溢れてトラブルになるのを避けた気もする)で休業の折、偶然とは言え良かったのだと思う。イケダミノロック店長の言うように、確かにアーケードゲームの元祖といわれる、コンピュータスペースやポンの時代、ゲーム機はジュークボックスと共に飲食店、というか酒場で稼動を始めたとも伝えられている・・・。
 さらに言えばここしばらくゲームセンターは海外からの観光客やプライズ機が収入の柱になっていたというが、それらが軒並み収益を落としたこのタイミングで、というのはまさに運命的なものとも言える。確かにピンチは大ピンチである。しかし、今また北海道人がアカとブルー タイプレボリューション、ひいてはアーケードの新作シューティングゲームを求めていることを示す大チャンスでもある。話によると、自分も並んだあの札幌ロケテストの売り上げは、何カ所かで行われた有料ロケテストの中でも一日分としては最高額だったらしい。これほど嬉しいことはない。さらにさらに言えば、EXAシステムの販売元である老舗のアーケードゲーム機販売会社がトラブルで供給どころではなくなっているというウワサも・・・。それが収まった頃、北海道の多くの設置業者からの注文が入ることにも期待して!
 コラボメニューとアカとブルー タイプレボリューションの稼動は2020年3月6日(金)から。残念ながら自分の所在は現地より直線距離で120q(調べると高田馬場ミカドから猿軍団で有名な日光への距離におよそ相当する)、道のりで160qであり、初日をキメに行くことはとてもできないが、多くの道民の意志に期待することとする。
そもそもコラボは特典グッズがなくなるまでで、東京店で二ヶ月続いたというのでロングランになる見通し。焦ることはない。行けるときに行くことにしよう。木村社長も言っていた。すぐに終わるものでもないし、好評が続けば設置継続の交渉もあり得る、と。しかしそのためには、北海道人がこのイベントに対し色々とわきまえて支える必要がある。設置されるのは運営ノウハウのあるゲームセンターではなくあくまで飲食店であり、特例判断として置かせてもらっている、しかも行政が非常事態宣言を出しているこの時期に、ということを十分念頭に置く必要があるだろう。いや、北海道でアカとブルー、タイプレボリューションが稼動するということ自体が、一番の非常事態に違いない。

その2はここまで。また頭から表現して出したくなったら出します。

スマホ版”アカとブルー”は、恐らく残念ながら”いつまでも飛べる”ものではない。2020年3月現在まだ買える。とはいえ、販売委託システムや固定手数料は知らないが、それが月の売り上げを大きく上回ると販売終了に傾くだろうし、前述の通りいつまでも最新機種に対応し続けられる保証は無い。だから、まだスマートフォン版の”アカとブルー”を買っていない、そこのお前!アプリが動作する現行機種の内に”アカとブルー”を買うのだ!






外伝トップに戻ります