*(一人語り)”アカとブルー タイプレボリューション” その1

前回のスマートフォン版”アカとブルー”の章で、数年分の頭の中の何かを放出できて脳圧?が下がりスッキリしてしまった気がするのでなんですが、2020年2月現在日本のどこかで稼動中のアーケードゲーム”アカとブルー タイプレボリューション”と自分とのつながりについて記述しておきたい。

・タイプR?Rタイプ?タイプあ〜る?

クルマには詳しくないがそんなグレード?があるらしい。インテグラ?インターグレイならナイトストライカーだ。それからR-TYPEがあり、RといえばR田中一郎でありあ〜るである、と。究極戦隊とはコウガマンでありそれ以外は認めん。決してだ。知らんはずはないだろうがゲーム名にしれっと使った某K社を俺は許しはしない。決して。それはいいとして、当初はタイプRと呼称されたプロジェクト・・・だったと記憶している。タイプS?何それ?某Sの付くゲーム機のアーケードコントローラの需要が一気に高まったがそのまま消えたとか何とか。
スマートフォン版のロマンは散々記したが、それがアーケードゲームとして登場、とのこと・・・これがアーケードゲーム界にはどれほど大きな意味を持つのか、どれほど多くの人々の強い強い願いを内包することになるのか、その時の自分はあまり意識していなかったように思います。

・”思いのまま飛べる”ロマンは、死ぬのか・・・
前回の通り、自分は”アカとブルー”のSFロマンに思い切りやられていたので、事情を知らないうちは現在の技術、タッチパネル操作でアーケードでも思いのままに飛び、創意工夫で弾幕を回り込んでいくような新しいシューティンゲームになるに違いない!と勝手に夢想していたのですが、伝統的な1レバー3ボタンである、と発表された際には大いに幻滅したものです。それこそ、レバーとボタンでやりたいという声に対し、「お前達は最高のSFロマンを殺してまで弾幕を避けたいのか!!」と大いに怒りと憎悪を燃やしていました。いえ割とマジで。後に、アーケードのビデオゲームを取り巻く状況、その中でオンライン不要、業者にとって追加料金不要、従来の汎用筐体で動くシステムであることの意味とそれにかける人々の思い、そして新たな、より大きなロマンを知るまでは・・・。

・アカとブルー タイプレボリューションのロケテスト
 ええと、まず最初に、どこでロケテやイベントをやっていても、「信じて交通費を出せば行けるだろ?」と言いたい方は、この記事を読まず即座に閉じて頂きたい。どうせ本気でもないヘタレの戯れ言に過ぎません。見るだけムダです。

準備はよろしいですか?(違)

 EXAという新しいアーケードゲームのシステムと共に開発が進んでいるようで、2019年2月のJAEPOというイベントにロケテストが出展されるのも、本州方面でロケテストが行われるのも、ただネット上の記事を見ているだけだった・・・具体的にはゲーセンミカドがyoutubeで配信する「ミカド放送局」や実況の中で情報が伝えられた。本当にありがたい限り。同時に、自分が愛したアーケードゲームやゲームセンターの厳しい、厳しすぎる現状なども知ることもできた。重ね重ねありがたい限りです。だから、従来型のゲームセンターは次々と消えているのか・・・。いえその、ロマンを切々と語りつつも、対戦ゲームには決して手を出さず、アーケードゲームのクリアを目指し、だからこそ低難度で自分がクリアできそうなゲームしか取り組まない、そんな自分こそが、アーケードゲームとゲームセンターを潰す張本人であることは自覚しておりますよ。こんな記事を書く資格などないことも自覚しております。だからこそ、こんな誰も見に来ない場所に流しているのです。何度も言うように、ここは脳内から生じた何かを排泄する場所なのです・・・。
 で、せめてロケテストの再現筐体を作りたい、という思いはあり、画像の収集と基礎となるキットの購入をしていたのがこの頃。これが後に生きることに。

・アカブルロボ(atob_R_bot)
 そう、達人王おじさんをネタにしているのだから、これに触れないわけにもいくまい。
 アカとブルー タイプレボリューションの発表と同じような時期にツイッター上に現れた、シューティングゲーム勝手に応援ヒーローbotである。。
 アカとブルーが配色された、太陽電池駆動の人造人間のようにも見えるが、目にあたる部分がモザイク処理されているので判然としない・・・ことにしておこう。
 フィギュアーツ達人王おじさんを実現した自分としては、機を逃すわけにはいかない!と、当時現実的な額で手に入った、太陽電池駆動の人造人間のカッコいいアレンジ版可動フィギュアを加工。いや、モザイク部分を追加しただけですが。(笑)
 以前完成させた機体模型と合わせ、アカとブルー タイプレボリューションを勝手に推す体制がより一層強化?されたわけである!
 ということで、達人王おじさん対アカブルロボの宿命の出会いと対決をどうぞ。


・2019年5月
 北海道で数少ない従来型のアーケードゲームが稼動している場所である、札幌スガイ(正しくはスガイディノス札幌中央店、だったか。しかし30年以上前からアーケードゲームのロマンに浸っている人間には、この名称が染みついているわけです)が閉店するのに合わせてなんとゲーセンミカドのコラボ企画とアカとブルー タイプレボリューションのロケテストが行われた。それまでロケテストは本州でしか行われておらず、ネット配信でしか観ることのできなかったゲーセンミカドのイベントも行われるとくればもう行くしかない!という状況。
 そんな中、ドールフォト倶楽部北海道 芦別カナディアンワールドギャラリー内でぶちかましたのが「勝手に特別企画展」。無論このゲームを知っている方が見に来るという見通しがあるわけでもなく、とにかく関係する物品を一堂に並べてみたかった、ということと、道内で二人ほどの方に喜んで(苦笑して)ほしかったということに尽きます。
 さらに、ウチの人形三姉妹不遇の次女の”頭”だけをブルーさんバージョンに。衣装は作れません!!ああ不遇。ウィッグはネットを参考に巨大なアホ毛を製作。アクセサリはテキトウにポリパテで原型を作り、レジンキャストで複製して仕上げ。あくまで寄せたのは頭だけ、でございます。
 この時は、ギャラリー廃館は10月だなぁとのんびり構えておりました・・・とさ。



・2019年5月31日
 そして、遂にその日がやって来た。札幌スガイでのロケテスト前日、一足早く道都入り。アカとブルーに関わりがありながら不運にもロケテスト当日に来られないという方から設置準備が行われるという情報を入手。現地へ向かったわけです・・・。

 で、ちょうど赤いビューリックス筐体の画面を縦にする作業中に遭遇。そして様子を見ているとその裏からイケダミノロック店長が。その時は「お疲れ様です!」と一言ご挨拶をするのが精一杯でした。自分如きがそれ以上のお手数をおかけしてしまうのは申し訳ない。
 そして仕込まれたEXAシステムが起動・・・映った!おおお!

 閉店まで1時間ほどある状況で、前日ロケテが行われることが急遽決定されたようで・・・その場に居合わせた私が幸運にも最初のプレイヤーとなることができました。なんたる光栄!!

 現金なもので、その時にはSFロマンがどうのと言うことも忘れました。アーケードのシューティングゲーム、楽しい、と。スマートフォン版アカとブルーのおかげで、以前は全く手を出さなかった縦シューティングにも多少手を出すようになっていたので、自分の中である程度親和性も形成されていたのでしょう。
 しかも後日、ゲーセンミカドのブロマガに私の後ろ姿が掲載されたのでございます・・・!無断転載御免。と言いますか、正式に転載料を請求して頂ければ、店舗へはとても行けないが配信を楽しませて頂いている勢としてゲーセンミカドの応援にと適価をお支払いさせて頂きますです。


・2019年6月1日
 正式には札幌スガイロケテスト当日。アカとブルー タイプレボリューションのロケテスト筐体には朝から行列が絶えることなく続きました。まるで、北海道人が何かに対して意地と意志を示すかのように。

 自分もその列に繰り返し繰り返し並びました。さすがにミカド主催の餓狼伝説スペシャル大会は観覧して(対戦ゲームのことはさっぱり分からないが、悪質なタックルを使いこなすビッグベアが勝つというのはすごいことだということは良く伝わった)、ミカド灰皿にイケダミノロック店長、アキラ氏にサインを頂きましたが、高橋名人ステージはパス。それよりアカとブルーだよ、と。(いえ、翌日のステージはすっかり楽しませて頂きました。さすがです。)結果的にストーリーモードでは3面まで。通しクリアはまずムリなので、スコアアタックモードで1〜3面をそれぞれクリアし、実質ロケテスト版オールクリアとしました。(笑)

 そしてそこには謎のブルーおじさんの姿が!ブルーおじさん・・・一体誰なんだ・・・(同志よ、撮影感謝!)
 その後同じ札幌スガイの劇場でZUNTATAのステージを観覧。前半は新しい曲でさっぱりノれなかったものの、後半は自分のよく知っている曲の連続で最高。しかもイケダミノロック店長が、ダライアス外伝の”SELF”アレンジで登場!まさに涙が止まりませんでした!あのギターで、涙を流したオッサンが確かに一人はいたことを記したい。ムダなことなんて、一つもないのです!(イケダミノロック店長としてはあまりに色々ありすぎて本当に大変だった時期であった、しかも登壇要請が数日前とかいう話も後に知りました・・このステージやロケテがあまり印象に残っていないとしても致し方ないと感じます。だが、それでも、あの絶えない行列が何かを伝えたと信じたい。)

 ステージが終わってアーケードゲームのフロアに戻ると・・・既にアカとブルー タイプレボリューションは撤収後でした。しかし筐体の取材写真は十分に撮っていたので、ロケテスト筐体の再現模型への意志を強くするのでした。

そうそう、ステージの出演者に物販の上サインをもらえるコーナーがあり、”SELF”のアレンジャーのサインは頂けましたがイケダミノロック店長はおりませんでしたので、いつかの機会にサインを頂こうと思っております・・・。


・札幌ロケテスト再現筐体
 6月のロケテストから後、札幌スガイが喪われ、ドールフォト倶楽部北海道 芦別カナディアンワールド公園ギャラリーが予定より早く喪われた失意の日々。しかし10年ぶりの続編が公開された札幌ご当地アニメ映画(今後本コーナーで取り扱い予定)に、縁あっての痛車イベント参加に救われ、気持ちも落ち着いてきた時期にぼちぼちと製作を開始。基本的にはWAVEのプラキットで良かったのですが、最も違うのはディスプレイが縦画面だということ。しかも画面シートを交換式に保つため、接続構造の変更が必要でした・・・。


元々自分の技術や手に入る素材でどうテーマを実現するか、ということが好きでしたので、少しずつ進めて何とか形になりました。実際の筐体のモニターを縦にするのは苦労を伴うようですが、模型でもそれなりに苦労するとは・・・。


今回この辺で。その2(掲載予定)に続きます。



外伝トップに戻ります