・大女王作戦

元ネタ画を初めて見てから1年半、2019年始についにアリス女王がその姿を現した・・・!!


アリス女王自体は年始から実に二ヶ月半も謹賀新年という文字と共にトップを飾っていたという体たらくなのですが、これこそが取り巻きも含めた完全版なのでございますッ!
元ネタ画シリーズは主役であるアリス、全体の色彩構成はもちろん、それを取り巻く登場人物やアイテムが作家の独自アレンジで描かれているのが自分にとっての魅力だと思っております。原作小説や先行する挿絵というインプットに対し、作家の独自解釈とアレンジというブラックボックスを通って一枚の見事な画として発現している。それを読み解くのもまた楽しいところです。しかもデジタル画としての制作解像度は途方もない大きさで、花の一つ、小ネタの一つをとっても高画質プリントに耐えるものだというその精緻な作品作りにも、最早敬意しかございませんッ!!

不肖私めも、元ネタ画というインプットを受けて、さらなるネタとして再現発現させた次第でございますッ!せっかくですからこの場でご紹介しますので、元ネタ画を間近に観られる方は見比べて頂ければと・・・。


クイーンクラウン


クイーンセプター


永遠のライバル、ユニコーンとライオン(バンシィというガンダムがライオン扱いらしいというのは後になって知ったのでした)


翼のある怪物・・・?


白の騎士(約35年ぶりに制作再開して完成させたプラモだったりします)


ハンプティ・ダンプティ(の中身。割れても何の問題もなかったようです)


愉快な双子 トゥイードルディーとトゥイーガンダム(元ネタ画カラー。見分けるポイントは肩の”DEE”と”DUM”のマーキング)


(上から)帽子の人物(ブライス版オジョウサマ)と子鹿(北海道観光マスコット)と羊肉(ジンギスカンのマスコット・・・)


(左から)ウサギとケーキとチェスの女王二体(ネタに困ったあげくチェスの動きにちなんでショーギウォーズの角と飛車を組み合わせたものに・・・後にクイーンエイリアンを二体揃えれば良かったと気づく)


カエル?と眠っている赤の王


母猫と白猫と黒猫


鏡の向こうの(っぽい)アリス(この場面は物語終盤なので、元画ではそろそろ目覚めて現実に戻るという暗示として描かれているようです)

再現ネタは以上です・・・といいますか、王冠や杖を実物大?フルスクラッチしたり、コスプレガウンに金モールを取り付けたり、思いついたネタアイテムを片っ端から買い集めたり、これだけのためにプラモを全塗装でいくつも完成させたりしてたらひどーく時間がかかりました。ええ。それはもう、ひどーく。ですので、多少なりとも呆れて頂ければ幸いです。本当に幸いです。

この際なので、アリス女王の別カットをいくつか。










直:「時間はかかったとはいえ、お嬢様を超えて女王様に達するとは・・・新依名さん、我が妹分ながら恐ろしい子・・・」
直:「しかし、こんな取り巻きネタをこんな時間をかけてぶちかました使用人の責任追及はしないといけませんわねぇ・・・おほほっ」


で、



次回予告

珪素の人形が、走る、化ける、涼む。
デザインナイフが唸り、傘が弾ける。
新たなる装備が、撮影環境をこじ開ける。

次回、2018年のギャラリー当番を振り返る

この振り返り、翌シーズン開始に、間に合うのか。


ええと、今回の取り巻きネタの内、旧サイトで登場していたものがいくつかありますので、よりぬき人形といる生活として再掲載します。

帽子の人物(ブライス版オジョウサマ)
第4のユニット(初出:2008年12月)

カエル?
彼と彼女の2009年12月24日夜(初出:2009年12月)

奇しくも同じようなメリー12月25日のネタでした・・・といいますか、10年前に用意したネタがまだまだ役に立つというあたりが恐ろしい・・・いや、10年のうちに二回行われた転居でも抱えてきたということで・・・流れる季節が不早すぎて思い出と荷物の増え方がまさに恐ろしいのです・・・(笑)

あ、そうそう、これ以前、2016年9月にも、同作家の別作品、汽車アリスの再現ネタを撮っておりました・・・さすがに当時は自宅にあるもので軽く、という方針で、今回ほど凝ったことはしておりませんでした。


そうそう、そういえば今回のタイトル”大女王作戦”は、中学時代の友人に借りて読んだ”大魔王作戦”という小説が元ネタだったり・・・。高校までの友人は皆音信不通だ。今どこでどうしているやら。何も為すことができなかった私が、30年以上経った今こうして人形といる生活をしていることを知ったらどう思うだろうか。知らせてみたいような気もしないではない。

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