EXTRA REPORT 2009.08.01 今年も花火だ!

その時、断続的な炸裂音が

直:「はいはい、こんなところにビーラーゲリラは夜襲をかけてきませんよ。それよりも、さっさと撮ったらどうです?」
M:「そ、そうですな・・・」
M:「あ、あれ???」
直:「どうしたんです???」
M:「おかしいな・・・例年より、心持ち花火が開いたところがうまく撮れてない・・・」
直:「???設定、おかしくないですか???」
M:「いや、その様なことは・・・」
直:「バルブで撮ってます???」
M:「あ、忘れてた・・・」
直:「それではうまく撮れるわけないじゃないですかッ!一体何を準備してるんです・・・!」
M:「うぅ、ご、ごめんなさいぃぃぃぃ・・・」

と、いうわけで、一回目の花火は終了・・・

直:「全く、どうしてこういつもいつも・・・」
M:「うぅ・・・30Dのときは、シャッタースピードを遅くしていくとバルブが出てきたのですが、このマーク2だと、モードダイヤルでBにしなくてはならず・・・」
直:「で、操作の方はいいとして、バルブ撮影そのものは覚えてたんですか???」
M:「い、いえ・・・」
直:「はぁ・・・ダメすぎですねぇ・・・」
M:「うぅ・・・」
直:「やっぱり今年も、2回目の花火に頼ることになるんですねぇ・・・」
M:「こ、このキャンドルアートの進行が、撮影のためにできているんでしょうかねぇ・・・?」
直:「マトモな人なら、一回のチャンスできちんと撮れるんですけどね。」
M:「ぐはぁッ!」

で、セッティングをし、ひたすら2回目の花火を待つ。
その内に、同じ場所で花火を撮ろうという一般の皆さんがやってきて歓談。
あまり抵抗無く、人形をモデルとした撮影を受け入れてくれたのが嬉しかったです。
こんなチャンスにも、アマチュア人形写真の理解促進という、DPHの精神を実現できたかな、と・・・。
そして、イベントの最後に再度の花火が!

直:「頼みますよ、Mさん。」
M:「お任せ下さいッ!」
M:「ん?何だか横からピカピカと・・・」
直:「え?あ、周りの方が、ばっしばしストロボ焚いてます・・・」
M:「は、花火だけ撮るんじゃなかったのかなぁ・・・???」
直:「ま、まさかフルオート???」
M:「ま、まさか、って、あ、あり得る話ですが・・・」
直:「今から教えたってムリです!こっちはこっちでどんどん撮りましょう。」
M:「了解でございますっ!!」
M:「たぁ〜まやァ〜っ!
M:「かぁ〜ぎぃやァ〜っ!!
直:「うるさいですよ、そこのMさん。」
M:「ううっ、スミマセン・・・」
M:「そして最後はッ、画面いっぱいに広がる大花火ッ!!これはこの画角でしか収められないッ!」
直:「あら、
無計画性の勝利ですね!」
M:「ぐはぁッ!!」


そして、終了合図の信号花火で、メインイベントは終了したのでありました・・・。

直:「これで終了ですね・・・」
M:「いやはや、そうでございますな・・・花火の間は、もう夢中でございました・・・」
直:「例年よりは、いくらかマシに撮れたんじゃないですか?」
M:「そう言っていただけますと、何とも嬉しいことで・・・」
直:「まぁ、これまでがダメすぎただけですけどね。」
M:「ぐはぁッ!!」
直:「来園者の皆さんも、お帰りですね・・・」
M:「う〜ん、これだけの人出があったり、園内を循環バスが走ったり、まさに往時のカナディアンワールドはこうだったのでありましょうか・・・」
直:「そうですね・・・その頃に、一度来てみたかった気もします・・・。」
M:「さて、我々も撤収しましょうか。」
直:「・・・そうですね。」

直:「毎年のことですけど、キャンドルの燃え残る、この時間の余韻っていいですよね・・・」
M:「そうですな・・・このタイミングで撮影できるというのは、テナント関係者の特権、でございます・・・おっと、忘れておりましたッ!」
直:「???」
M:「来年のキャンドルアート資金の足しになるとのことなので、下の売店で購入してきたものがありました・・・どうぞ。」


直:「キャンドルポット・・・」
M:「少しは、雰囲気が出るのではないでしょうか・・・?」
M:「さぁ、来年に向け、願いをかけましょうか・・・」
直:「ええ。」
直:「・・・来年も、キャンドルアートが開催されますように・・・。」



そう言えば今回も、直子さんがお嬢様モードで登場しなかっただけに、”夏祭りの夜の惨劇”は防がれたのでありましょうか・・・?


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