・既に毎年恒例の・・・
あれから一年が経ったにも関わらず、世の中全世界的に引き続き色々大変なことになっている2021年のある日・・・
M:「あの緊急事態から一年が過ぎたこの春、さらに事態は悪化しまたもこの時期に緊急事態・・・世の中一体どうなっていくのだろう。それ以前に極悪ガイノイド三姉妹に問答無用で使役され虐げられ続けているこの私の運命の方が大きな問題でございましてッ」
M:「季節は巡り新依名さんがまたあの無理難題、と言いますかまさに死払いを押しつけてくるのではという恐ろしい、あまりに恐ろしい季節がやって来たのでございますよ・・・こ、今年こそ、今年こそは何とかしてスルーして老後資金と大事な種籾を守らねば。まぁ昨年はSHU氏のアリス画10周年記念ということでの特別超大判画とのことだったので、今年は比較的平穏にですね。い、いやいやいや、ここは呼び出しにも断固としてスルーして人生を守るというケツイをですね」
ちりんちり〜ん
ズザザーッ
M:「使用人、ただ今参じょ・・・ああああ反射的に参上してしまったぁしかもやっぱり新依名さんだぁッ!!」 |
新:「何言ってるのおじさん、用事があるから呼んだんだよー」 M:「い、いえ、あの、その手にしたボールペンと印鑑テーブルの書類にはすっごい既視感と悪い予感しかしないので、こ、ここには参上しなかったコトにして頂けませんかねぇ・・・」 新:「はいはい。いくら察しの悪いとぉーっても無能ーぅなおじさんでも、もうわかってる・よ・ね?」 M:「い、いえッ!な、何もわかっておりませんわかりたくありませんッ!!」 新:「往生際が悪いよーおじさん。親ッ切なあたしが今回もきちーんと説明してあげるからー」 M:「い、いえ、い、いりませんでございますぅ」 |
新:「え?何か言った?」 M:「い、いえ、な、何もぉ」 |
新:「さぁって、さっそく説明いくよーっ今年の新作アリス画のタイトルは”アリス コレクション”だぁっ」 M:「そ、そうでございますか・・・パズル、メモリーズ、シンフォニーとくれば”4 フレンズ”とか思いましたけどねぇアハハ。」 新:「はいはい、まともにバブルボブルやったコトもないのにネタにしない。でぇ、今回は鏡の国の羊の雑貨屋をモチーフとした、”アリス ライブラリ”以来、全人類待ッ望のアイテムぎっしり系作品よぉ!」 |
M:「は、はぁ。」 新:「今回は細かいところまで見応えたっぷり!お買い得よぉ!」 M:「はぁ。一体どんなアイテムが描かれているのでしょう・・・」 新:「そこは届いてみてのお楽しみッさぁサインと捺印をッ」 M:「い、いえその購入は既定路線という進め方はぁ」 新:「仕方ないなぁ。じゃ、次はサイン捺印したくなるっとっておき情報ーっ」 |
新:「なんとッ!今回もッ!昨年同様のッ!超ぉー大判画をご用意ッ!!」 M:「え?それは昨年の10周年記念の特別のトクベツではなかったのですかッ?!」 新:「犬さんや猫さんには”特別”は通用しないって言われることもあるよー」 M:「あのそれは何の話ですか」 |
新:「と、いうことでぇーこーんなこともあろうかとこのあたしがちゃーんと画商さんから超ぉー大判画の契約書取り寄せておいたから。」 M:「え、いや毎回そんな勝手なぁ」 新:「細かいところが見所の今作、これから歳で目も衰えてくるおじさんのためを思って全世界超限定数のところ確保してもらった超大判画なんだからぁ感謝してよねッ!」 |
M:「え、いえ、あの、えーと、うーん」 新:「もぉーしかたがないなぁーじゃぁ次は特報その2!超大判画には特典としてペーパーウェイトがつくよー!」 M:「は、はぁ。しかしそれは何に使うモノなのでしょうか・・・?」 |
新:「さぁ?大きさはわからないけど、ガラス製で手頃な重さがあるだろうから、無能な使用人の頭に投げつけるにはちょうどいいと思うよー」 M:「い、いやそんな物騒な!」 新:「そだねー速度は秒速10qくらいで。」 M:「そ、それは一体どんな電磁誘導兵器でございますかぁ」 |
新:「で。とっておき情報と特典まで公開したんだから、さっさと記名捺印しよ?」 M:「い、いえ、あの、例によって例のごとく死払いはこの私が行うことになるわけですからぁ」 |
新:「ふぅーん、おじさんそういう態度とるんだぁー」 M:「ぐ、うぅ、か、カンカンカンボーンが怖くて老後が、ま、守れるかぁ」 |
新:「じゃ、こっちのほうがいいかなー」 M:「そ、それは第一種臨界不測兵器!」 |
新:「銃のことはしらないよー」 |
新:「それじゃおじさん、記名捺印するぅ?それとも残機の心配するぅ?」 M:「う、うぅぅ」 |
カチリ キュィーン M:「わぁっやっぱり記名捺印しますぅ」 |
新:「ま、わかればよろしいなのだ!」 M:「うっうぅぅ」 |
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新:「でぇ、毎ッ回どうせこうなるってわかりきってるんだから、手間かけさせないでよねー」 |
新:「はい、まずは記名と必要事項の記入。」 |
新:「ホラ、そこよ。さっさとなさい。」 |
新:「いつものコトだけどホントーにグズよねーこの使用人はー」 M:「ううううぅ」 |
新:「あたしが見守ってないと名前の一つも書けないなんて無能の極みだわねー」 M:「みみみ見守りと言いますか監視と言いますかぁ」 新:「余計なコトは言わなくてよろしい。」 |
M:「か、書きましたぁ」 新:「次は捺印よ。」 |
新:「ハンコ文化はまだ滅んでないんだから、グズグズしない」 |
M:「う、うぅぅぅ」 新:「さぁそれ押したら完了よ。さぁ。」 |
M:「お、お、お、押しましたぁ」 新:「よろしい。」 |
新:「任務、完了。」 |
新:「毎度ながらちょろい使用人よね」 |
新:「さぁってこれで全人類的に希ッ少ーっな超限定版の超大判画が当家のモノにっ!」 M:「じじじ、人類はいつまで斯様な極悪ガイノイドの不当な支配に服しなければならぬのかぁ」 |
新:「ま、細かいことはいーから。届くのたのっしみだねー」 M:「う、うぅぅ」 新:「画商さんの展示販売会は今年も北海道に来られないかも知れないから、いつかどこかでまた公開開封なんてできたらいいよねー。」 M:「ま、待てよ!人類には反抗の最後の手段がッ!・・・え、ええと新依名さん、それでは私がと、投函して参りますのでそ、そ、それをお渡しください−」 |
新:「無能な使用人が無い知恵絞って勝手に無かったコトにしないよう、あたしが投函しておくよーじゃぁーねー」 M:「ぐ、ぐはぁッ!!」 |
はい、と、いうことで、毎年恒例となったネタでございます。
結局同じ展開なのですが、今回は新依名さんが前回にも増して乗り気で?やたらと良い(悪い)表情をしてくれました・・・恐ろしい!と言いますかデータ上の加工無しにこれだけの演技ができる人形モデルというのはそういないのではないでしょうか?
そうそう数年前に入れ歯?を作ったはずが長らく行方不明になっていたので作り直しました・・・今回については割と効果的だったのではないでしょうか?
そして更に恐ろしいのが、北の果てでこんなネタで遊んでいることを、画商公式に察知されてしまったらしいことでございます・・・ホンモノの契約書類を使ってこんな遊びをしてしまっていることを、この場を借りて深くお詫び申し上げます・・・。
と、いうことで、
次回予告 身構えていてもやって来るもの。それは、固定資産税、自動車税、そして。 今回の契約から経つこと1年。また、あの封筒、あの書類、あの記入捺印が甦る。 極悪ガイノイドお嬢様の理不尽な支配に、またも人類は屈するのか。 次回、二度あることは。 来るべき死払い以上に、このコーナーを更新していなかったという事実に、愕然とする。 |