・2019年春のドールフォトギャラリー

今回は、2019年春に”ギャラリー最後のプレオープン企画”として縺尋・サザッキィが勝手に展開していた企画を記したいと思います。

実のところいつものように一般客はまるで来ないだろうという見通しの下、言ってしまえば他メンバーが展示をする前に好きにやってしまえという話でして・・・その、結果的には来館者数に関しては全く予想が外れたという次第でございます。結構多くの方にこの狂気?が公開されたという事実はどうなんだろうという・・・。

その1:「勝手にアリス画の世界展」
他メンバーの展示が行われる前、ありったけの大判画を持ち込み、ギャラリーのスペースを占有してこんなものを堂々開催しておりました・・・廃園が決まったカナディアンワールド公園に突如現れたアリス画の世界・・・うん、何の脈絡もありませんな。(笑)


とはいえ、この作家の特別作品に公式で完売している作品を含めた大判画のこの点数は、画商公式の展示販売会でもそう無いかもしれません。さらにはおまけの人形モデルや撮影小道具の併置など、ここでしかない要素だったに違いありません。しかし何故にカナディアンワールドで?(笑)

その2:「ミニ模型展」
この際だからとこんな展示まで。人形も写真もカナダも関係ない、狂気のネタ世界!(笑)



作品解説:一部界隈ではおなじみの、「達人王おじさん」と「アストロシティ筐体 達人王」
達人王おじさんというネタの元画像である”エメラルド星人”がウルトラマンスーツの改造であるという記述を見たので、じゃ、ウルトラマンの可動フィギュア改造すればできるんじゃね?ということでやってしまいました。ちなみに素材はウルトラマンよりちょっとだけ調達額が安かったのでゾフィーとなっております。
アストロシティ筐体は基本的にプラモデルそのまま。しかしコンパネや表示などは”札幌スガイ”で稼動していたものを再現しております。この時はまだ札幌スガイがあった・・・そこで一面だけでもクリアできるようになった(一面クリアだけでも簡単なアーケードシューティングゲームの一周クリア分の充実感がありました。)ことは良い思い出です。そして何より動画配信で楽しさを伝えてくれたゲーセンミカドに無限大の感謝と敬意を。ってホントにギャラリー関係ないなぁ。(笑)



作品解説:「メガミデバイス マジカルガール」
昨夏このギャラリーでネタの一環として組み立てられたものが、全塗装仕上げでギャラリーに再登場!

この極悪なマジカル武器(物理)がたまりません。(笑)
この画像からでは分かりませんが、髪とクリアパーツにはラメ塗装を施しております。
しかしこのシリーズ、全塗装仕上げを阻むのが溶剤塗料で簡単に崩壊する肩ジョイントパーツ。何故かたくなにここをABSとするのか。別売りでキャスト製のカスタムパーツを出すくらいならこのパーツを出してくださいよコトブキヤさん!買いますよ、買いますって!イヤそれ以前に他素材のものもつけてください。一応ググってミッチャクロンという下地材を使うようになりましたが、そんなことしなくても済むようにしてくださいって頼みますよぉ!

全塗装仕上げ前の素組み状態。これでも十分に良いです。



作品解説:アカとブルー 「ファイヤーバード」と「ブルーアウル」
スマートフォン用縦スクロール型シューティングゲームの大傑作、「アカとブルー」の自機二種をフルスクラッチ。一応画面のイメージと対比で作っております。魂込めて命を削って行われたとしか思えない贅沢なゲームとしての作り込み、タッチ操作という制約を逆に設定やストーリーに取り込んだ”思いのままに飛べる”というキーワード、歯ごたえがありながらも何度もトライし続けることでシステムを理解しポイントをおさえて進めるようになる絶妙な難度、台詞で進む秀逸なストーリーとそれを実現する声優陣の熱演、ロックなギターサウンド、どこをとっても傑作としか言えない作品なので応援している次第です。しかし私が応援したところで逆効果かもしれませんが。それでも応援せずにはいられないのです。
模型の方はまぁ、”シューティングゲームヒストリカ”サイズとディティールといいましょうか。あくまで画面イメージ優先です。自分ではセンスも技術もこれが限界だった、ということで。(笑)



作品解説:「太陽系戦隊ガルダン 歌声戦士ミク」と「フレームミュージックガール 初音ミク」
ますますドールフォトギャラリーと関係なくなってきましたが、かつてガンプラのパチモノとして世の中に絶望と混乱をもたらし、コレジャナイロボの元ネタとなったとも思われる太陽系戦隊ガルダン。ロボの名前が”戦略戦士バク”とか”磁力戦士マグ”とかなら”歌声戦士ミク”があってもいいじゃないか!(いやどうかな)という趣旨でフルスクラッチ制作。パッケージも元ネタ準拠で制作・・・フレームミュージックガールは”このキットにはこの人形はついていません。(ミクのクルー)ミク・ハツネ”というネタのためだけに全塗装で制作。だって、思いついちまったんだよぉわかってくださいよぉ。優しいフォロワーの失笑のために、ただ一言のネタのために、縺尋・サザッキィは命を燃やすのでありますッ!
三枚目は、初音ミクの誕生日とされている8月31日に撮影したものです。ちなみに私も初音ミクの出生地とされている札幌市中央区生まれです。そんな縁もありまして。(関係ない)


作品解説:「キュベレイ マーク2」
”人形といる生活 第24話”でも登場しておりました。ツヤツヤというコンセプトで、クリアーコートにコンパウンドでの研ぎ出しというカーモデルを参考にした仕上がりとなっております。赤い方もキットを確保してあるのですが、このクオリティの仕上げをまたするのは厳しいかなぁと。逆につや消しウォッシング仕上げでミリタリー色?を出してコントラスト?にするという手もあるかなぁ。何にしても、原作でこのメカのパイロットだったキャラクターのイメージが後に人形モデルの新依名さんにつながったといっても過言ではないという。ううむ、あれから30年以上、色々とつながっているなぁ・・・。あ、これでようやく少し人形とつながったかも。(笑)


作品解説:「重力子放射線射出装置」
”人形といる生活 第11話”等に登場。人形用にフルスクラッチ制作した小道具です。設定に比べグリップが小型化しておりますが、これは想定モデルである新依名さんの手のサイズに合わせたディフォルメとなっております。
現実には人形モデルの指ワイヤーが細く、保持力があまりに限られているため軽量化を念頭に進め、結果約100グラムに抑えられているため概ね新依名さんでの運用が可能となっています。ほら、だんだんと人形と関係が出てきたでしょ?(笑)

以上のようなまさにカナダともドールフォトギャラリーとも無関係な狂気としかいいようのない模型展も展開しておりました。ほら、ギャラリーも今年で最後だし、とりあえずいいよね!?

その3:「アリス女王展示」

プレオープン期間も終わりが近づき、各会員の展示も始まったので「勝手にアリス画の世界展」は終了し、こちらの展示に切り替えました。
”人形といる生活 第23話”に登場したものと同一装備です。いわゆる原作の隣に再現を配置する、みたいな企画ですね。
実はこの準備中にクイーンクラウンを落として破損してしまってました。幸運にも片面だけだったので、無事な面だけ前にして展示していた次第です。そのうち何とか修復しないと・・・。

しかし、このサイトと連動しているようでしていないツイッター上ではこのアリス画展よりもアリス女王展示(いいね71 リツイート15)よりも、「SHフィギュアーツ 達人王おじさん」(いいね134 リツイート62)がダブルスコア以上で反響が大きかったという・・・達人王おじさんだけでよかったんや・・・世の中とは、非情なものです。(笑)


で、



次回予告

当然のように思っていた。この日々が、2019年10月20日まで続いてゆくと。
当然のように思っていた。カナディアンワールド公園で、春、夏、秋と折々のネタ撮影ができるものと。
その時はまだ知らなかった。13年あまり続いてきたギャラリーの日々が、突然終わりを告げることを。

次回、ギャラリー、最後の日々

振り返れば辛くなる。振り返れば、また涙。


しかしこの時、既に次の活動につながる出会いはあったのでございます。
初音ミクの見事な痛車で有名な美玖さんという方や、見事な手描きアートのゆめーてる号でおなじみのゆめーてるさん達がギャラリーを訪れてくださったのは本当に偶然だったのか。
縁とは本当に不思議なものです。



他にもYoutubeに動画を投稿しているニナ暇人さんという方が今回掲載した展示の様子をバッチリ撮影して公開してくださっております。

【廃墟じゃない】芦別市カナディアンワールド公園【散策編】
https://www.youtube.com/watch?v=bhOkaFIgjII

遅ればせながら、この場を借りてご紹介させて頂きました。いやぁ何とも、今見ても恥ずかしいやら光栄やらでドキドキします。
画像で記録するということはともかく、動画で記録というのは発想にありませんでした。本当にありがとうございました!!


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