鈴：「・・・有力なイベント情報を受信。仕方ないですねぇ・・・ガイノイドシステム、サポートモードを起動。本当に久しぶりなので手順を確認しつつ・・・」
Ｍ：「ん？鈴さん？ま、まさか？」
鈴：「Ｍさん、当家から参加すべきイベント開催を確認しました。出撃を要請します。」
Ｍ：「どどどどどどど、どこで何でございますかッ！？」
鈴：「紋別です・・・3年ぶりの。」
Ｍ：「おお？あの？」
鈴：「はい。あの、”コス痛紋別市海洋公園”が、3年ぶりに2022年8月20日と8月21日の二日間にわたり開催とのことです。」
Ｍ：「む、むぅ、コス痛紋別市海洋公園といえば当家のカーイベント始まりの地・・・」
鈴：「そうです。2019年8月、僅かＡ４写真マグネット8枚で”移動式人形写真展”を強弁し乗り込んだあのコス痛紋別市海洋公園です・・・Ｍさんの度胸と言うよりは何も考えないだけとその厚顔無恥さには敬意を表するしかありません。あの時はSHU氏のアリス画が華を添えてくれて、新依名がアリスとして頑張ってくれたから良かったようなものの・・・」
Ｍ：「うぅ、あの頃は本当に若かったでございますぅ・・・しかぁし、あれから3年、ディスプレイに改良を重ね、大判マグネット自作からの業者プリント発注、そしてカッティングシートによる文字マグネット、さらに後部はポータブル電源による弾幕屋台と地道な努力で進化を重ね」
鈴：「ま、見事なデザインのフルラッピング車両に比べればみすぼらしいには変わりませんけどね。」
Ｍ：「ぐはぁッ！！」
鈴：「とりあえず3年でどこまで来たか、どこまで楽しんだかを示す機会にはなるでしょう。」
Ｍ：「で、では、全力展開で出撃せざるを得ませんなぁ・・・ではディスプレイ構成は移動式人形写真展と弾幕屋台、そして・・・」
鈴：「本来ならば面倒なのでお一人で行ってらしてくださいと言いたいところですが、オホーツクと言えば縁があるのがまさに結月ゆかり、結月ゆかりといえば私の装備リストにありますので今回は私が出撃します。」
Ｍ：「おお！鈴さんがついに・・・！本来ならばオホーツクゆかりバージョンの衣装があれば良かったのですが・・・あれはオーダーするにしても自分で作る部分が一切ないので面白くないという話でして・・・」
鈴：「まぁ今回夏ですし、基本デザインの衣装でもちょうど良いでしょう。そしてゆかりんといえば妹分の紲星あかり。あかりんはまさに妹である新依名の装備にありますからセットでの出撃が良いと考えます。」
Ｍ：「え？えええ？完全装備の人形モデルを二人？しかも遠征で？」
鈴：「はい、無能でも無能なりにそこを何とかするのが使用人の役目です。ぬかりなくご準備を。」
Ｍ：「そうですな。ゆかりん装備に忘れ物があっては結月ぬかりになってしまいますなあははー」
鈴：「ちなみに、今回の作戦名は”魂は始まりの地、紋別へと還る大作戦(Operation return to Monbetsu.)”です。今回は私も出撃ですのでギャグが恐ろしくつまらない無能な使用人が大小にかかわらずポカをしない幸運を祈ります。」
Ｍ：「うぅぅ、い、祈りますぅ。」
